自由にシナリオを追加できるフリーゲーム「CardWirth」

フリーゲームの中でも歴史あるゲームにCardWirth(カードワース)というものがあります。これは手軽にTRPGを楽しめるゲームで、キャラやシナリオ、はては武器やアイテムまでユーザーが自由に作ることができます。

キャラクターメイキングはかなり自由度が高く、顔グラフィックもフリー素材などを使用して作ることができます。

ネット上に専用のシナリオが無数に公開されていて、それらをダウンロードすればいつまでも遊ぶことができます。

アドベンチャーやホラー、ミステリー、コメディなどシナリオによって雰囲気も大きく変わり、ひとつのゲームでありながら、様々なジャンルを楽しめるのも特徴の一つです。

本体にもお試し用のシナリオがいくつかついているので、まずはそれをやってみるのがおすすめです。

  1. カードワースの特徴
  2. ゲームの流れ
  3. カードワースの歴史
  4. 世界観を「バリアント」で拡張しよう

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カードワースの特徴

テーブルトークRPGの自由度とカードゲームの遊びやすさを融合した新しい形態のRPGとされています。

自由に移動できるフィールドを持たず、画面内に配置されたカードを選択することでゲームを進行させていきます。

他にも、キャラクターの能力値のほとんどが隠蔽されている、戦闘システムがカードバトルになっている、などの特徴があります。

また、本体にはエディターがついているので自分でシナリオを作ることもできます。作ったシナリオはWEB上に投稿して、他の人に遊んでもらうこともできます。

毎週のように新しいシナリオが投稿されるため、このゲームには終わりがなく、シナリオの数だけ遊ぶことができます。

キャラクターにはレベルが設定されていますが、最終レベルまで達してもキャラクター同士で結婚して子孫を残すことができます。その点も面白いです。

シナリオには戦闘がメインのもの、謎解きがメインのもの、クリアするとアイテムが手に入るもの、単純な読み物などがあります。それとは別に買い物ができる店や、街のシナリオもあります。

その中にも男性キャラのみ、女性キャラのみ、子供のみ、カップルのみなど制限がついているものもあります。キャラクターのレベル制限があるものもあります。プレイヤーは沢山のシナリオの中から、好みのシナリオを選ぶことができます。

シナリオのフォルダはデフォルトだと1つだけなので、お店や街だけ別のフォルダを作って分けています。その方が見つけやすく遊びやすいからです。見つけてきたシナリオはフォルダにいれておけば、普通にゲーム中で読み込むことができます。

素人の作ったシナリオなのでバグがあることもありますが、そんな時はエディターの方を起動して内部をいじれば、バグを回避して進むことも可能です。

レベルをマックスにしたり、お金をマックスにしたりすることもできます。でも、それでは面白くないので私はやったことがありません。

このゲームは飽きることはなく、周期的にやりたくなって遊んでいます。最初に始めた頃から既に5年以上経っていますが全然古さを感じません。メインプログラムも少しずつ改良されているので、操作性も向上しました。

新しいシナリオを探すのが楽しく、ついついたくさんダウンロードしてしまい、未プレイのものがフォルダ内に溜まっています。時間がある時に全てやりたいのですが、なかなかそういった時間が取れないのが残念です。

ゲームの流れ

ゲームの主な流れはまずは冒険者達の所属する、冒険者の宿を作成することから始まります。作成すると冒険者の登録やパーティ編成などをすることができるようになります。 冒険者は名前や外見、性別や年齢や能力の傾向や特徴を自由に設定できます。また登録できる冒険者の数に上限はありません。

基本的には冒険者は宿で仕事の依頼を宿の主人あるいは依頼主から直接話を聞いた上で請け負い、出発するところからシナリオは始まります。 依頼の内容は様々で簡単なものから非常に危険で困難なものまであります。プレイヤーが自由に行動を起こせるようになると、画面上にカードが表示され、それを選択すると何らかの反応があり、それによってゲームが進みます。

また、冒険者が手持ちのカードを使用することで狙い通りの動作を実行することができ、それがこの作品の特徴のひとつで、TRPGらしいといわしめる重要な要素となっています。

戦闘が発生することがあり、一般的なターン制ですが、コマンドを入力するのではなくて、カードバトル方式になっています。

それぞれの冒険者が手札として配布されたカードの中から1枚を選び、戦闘を進めていく方式で、手札には攻撃や防御といった基本的な行動が取れるものの他にプレイヤーが事前に用意しておいたアイテムカード、スキルカードも加わります。

冒険者のレベルが低い時は手札の枚数が少なく、特殊なアイテムカードを所持していないとスキルカードもなかなか回ってこないなどカードバトルならではの特徴があり、それらを考慮した駆け引きが楽しめます。

全員が戦闘不能になると敗北で、ほとんどの場合はそれでゲームオーバーになります。

宿に生還することができればシナリオは終了します。多くの場合はこの時点で仕事に対する評定が行われ、成功報酬が支払われることになります。

冒険者たちの名声は経歴として残り、それが成長に繋がったり、この経歴がのちの冒険に繋がることもあります。

カードワースの歴史

カードワースは1998年に公開されました。公開されて間もない時はユーザー数が少なく、シナリオやリソースもほとんど存在しませんでした。

裏を返せばこの当時から魅力に気づき、盛り上げていくことに尽力してきたユーザーが多く存在した時期ともいえます。

1999年から2000年頃はメディアでカードワースが取り上げられる機会が多くなった頃です。この頃は、当時のインターネット事情と相まってユーザーの総数が一気に増加し、それに伴ってユーザーが作成したシナリオの登録数も急速に増加しました。

カードワースを取り扱うユーザーズサイトも次々と開設され、オフ会などの動きも含め、ユーザー間による交流が最も多く見られた時期でもありました。

シナリオの投稿数が増えたことは歓迎すべき自体ですが、自己にとってより良質のシナリオだけを求めるユーザー層も増えていきました。シナリオの評価についての是非が持ち上がります。

評価を是とするこの時の動きはそれまで以上に大きなものとなった為、シナリオ作者を中心とした多くのユーザー層からの不満や不信、反発を招き、カードワースコミュニティを二分するほどの勢いで意見の衝突を引き起こしました。

ユーザーも様々な理由で次第にコミュニティから遠のいていきました。急騰した人気が一段落したこともあり、ここからそれまでの賑わいが急速に収縮していくことになります。

2005年にはエンジンのバージョンが固定された状況が長く続いたこともあって、カードワースを取り巻く状況はほぼ横ばいとなり大きな変動は見られなくなりました。

ユーザーの動きとしては中心となるべき開かれたコミュニティの場が存在していなかったこともあり、多くのユーザーは個人単位で細々とした活動を行うか、自信が身を置く閉塞的コミュニティから出ずに活動するようになっていました。

こうした動きからユーザーの入れ替わりが最も緩やかな時期だったと言えるでしょう。またシステム面での変遷が無かったことからユーザー単位での技術的成熟が図られた時期でもあると思います。

2012年、機能拡張およびバグ修正ツールであるカードワースエクステンダーが開発されました。そして、同年3月にカードワースエンジンへと組み込まれました。

数日後にはユーザーにとって念願だった新バージョンであるバージョン1.29として登場し、これをさらに改良したバージョン1.30が同年10月にリリースされました。

2013年4月にはソースコードを刷新して開発されたクローンエンジンである1.50が後継バージョンとして発表されました。

こうしたカードワースエンジンの新バージョンを巡る動きに伴い、コミュニティの動きも再び活発化することになり、現在に至っています。

GROUP ASK WEBSITE(カードワース公式)

http://www.ask.sakura.ne.jp

世界観を「バリアント」で拡張しよう

カードワースにはバリアントといって、異なる世界観でプレイできるものがあります。通常は中世ファンタジー風ですが、バリアントだと現代風の世界観でプレイするなんてこともできます。

バリアントの中でもオススメなのが学園バリアントです。その名の通り、学園を舞台にしたシナリオを楽しむことができます。

プレイヤーは生徒や先生のキャラを作ってプレイすることが可能で、スペシャルパワーという独自のシステムがあります。これはお金として使ったり、イベントで使用することで展開を変えたりなどといった役割を持っています。

通常のカードワースとは一味違う世界観で、学園ものが好きな人には堪らない魅力があります。ただ難点としてシナリオ数があまり多くないことが挙げられます。

通常版と比べたら天と地ほどの差があり、人によってはあっという間に遊び尽くしてしまうかもしれません。

ですがバリアント用のシナリオだけしかプレイできないわけではなく、対応しているのであれば通常版のシナリオもプレイできます。

なので世界観を壊さないシナリオを通常版から探し出してダウンロードし、脳内で保管してゲームを進めていくといった遊び方もできます。

さらに現代を舞台とした別バリアントも存在するため、そちらのシナリオを学園バリアントでプレイするというのも一つの手です。

また本作はユーザーが自由にシナリオを作成できるのが最大の見所だと言えるため、ないのなら自分で作ってみるのもあります。

分かりやすいマニュアルも付属していますし、サンプルシナリオを解析して勉強することだってできます。簡単なものなら作るのはそう難しいわけでもないため、好みのシナリオを作って遊んでみましょう。

学園バリアントの魅力はなんといっても巨大な学園を舞台としていることですから、部活に興じたり、さわやかな青春を送ってみたりなど、学校ならではのプレイに挑戦してみると楽しいかもしれません。

groupASK official fansite - バリアント

http://cardwirth.net/office/variant.php

当記事は ランサーズ でライターさんに書いてもらいました。


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金子

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