カードゲームのテーブルトークRPG「カードワース」について

フリーソフトのゲームにはアクション、RPG、シューティングなど様々なジャンルがあります。RPGにはカードワースというソフトがあります。

これは1998年8月に公開されていて、テーブルトークRPGの自由度とカードゲームの遊びやすさを融合した新しい形態のRPGとされています。自由に移動できるフィールドを持たない、画面内に配置されたカードを選択することでゲームを進行させていく、キャラクターの能力値のほとんどが隠蔽されている、戦闘システムがカードバトルになっている、などの特徴があります。

ゲームの流れ

ゲームの主な流れはまずは冒険者達の所属する、冒険者の宿を作成することから始まります。作成すると冒険者の登録やパーティ編成などをすることができるようになります。冒険者は名前や外見、性別や年齢や能力の傾向や特徴を自由に設定できます。また登録できる冒険者の数に上限はありません。

基本的には冒険者は宿で仕事の依頼を宿の主人あるいは依頼主から直接話を聞いた上で請け負い、出発するところからシナリオは始まります。依頼の内容は様々で簡単なものから非常に危険で困難なものまであります。プレイヤーが自由に行動を起こせるようになると、画面上にカードが表示され、それを選択すると何らかの反応があり、それによってゲームが進みます。

また、冒険者が手持ちのカードを使用することで狙い通りの動作を実行することができ、それがこの作品の特徴のひとつで、TRPGらしいといわしめる重要な要素となっています。

戦闘が発生することがあり、一般的なターン制ですが、コマンドを入力するのではなくて、カードバトル方式になっています。それぞれの冒険者が手札として配布されたカードの中から1枚を選び、戦闘を進めていく方式で、手札には攻撃や防御といった基本的な行動が取れるものの他にプレイヤーが事前に用意しておいたアイテムカード、スキルカードも加わります。

冒険者のレベルが低い時は手札の枚数が少なく、特殊なアイテムカードを所持していないとスキルカードもなかなか回ってこないなどカードバトルならではの特徴があり、それらを考慮した駆け引きが楽しめます。全員が戦闘不能になると敗北で、ほとんどの場合はそれでゲームオーバーになります。

宿に生還することができればシナリオは終了します。多くの場合はこの時点で仕事に対する評定が行われ、成功報酬が支払われることになります。冒険者たちの名声は経歴として残り、それが成長に繋がったり、この経歴がのちの冒険に繋がることもあります。

カードワースの歴史

カードワースは1998年に公開されました。公開されて間もない時はユーザー数が少なく、シナリオやリソースもほとんど存在しませんでした。裏を返せばこの当時から魅力に気づき、盛り上げていくことに尽力してきたユーザーが多く存在した時期ともいえます。

1999年から2000年頃はメディアでカードワースが取り上げられる機会が多くなった頃です。この頃は、当時のインターネット事情と相まってユーザーの総数が一気に増加し、それに伴ってユーザーが作成したシナリオの登録数も急速に増加しました。カードワースを取り扱うユーザーズサイトも次々と開設され、オフ会などの動きも含め、ユーザー間による交流が最も多く見られた時期でもありました。

シナリオの投稿数が増えたことは歓迎すべき自体ですが、自己にとってより良質のシナリオだけを求めるユーザー層も増えていきました。シナリオの評価についての是非が持ち上がります。評価を是とするこの時の動きはそれまで以上に大きなものとなった為、シナリオ作者を中心とした多くのユーザー層からの不満や不信、反発を招き、カードワースコミュニティを二分するほどの勢いで意見の衝突を引き起こしました。ユーザーも様々な理由で次第にコミュニティから遠のいていきました。急騰した人気が一段落したこともあり、ここからそれまでの賑わいが急速に収縮していくことになります。

2005年にはエンジンのバージョンが固定された状況が長く続いたこともあって、カードワースを取り巻く状況はほぼ横ばいとなり大きな変動は見られなくなりました。ユーザーの動きとしては中心となるべき開かれたコミュニティの場が存在していなかったこともあり、多くのユーザーは個人単位で細々とした活動を行うか、自信が身を置く閉塞的コミュニティから出ずに活動するようになっていました。こうした動きからユーザーの入れ替わりが最も緩やかな時期だったと言えるでしょう。またシステム面での変遷が無かったことからユーザー単位での技術的成熟が図られた時期でもあると思います。

2012年、機能拡張およびバグ修正ツールであるカードワースエクステンダーが開発されました。そして、同年3月にカードワースエンジンへと組み込まれました。数日後にはユーザーにとって念願だった新バージョンであるバージョン1.29として登場し、これをさらに改良したバージョン1.30が同年10月にリリースされました。

2013年4月にはソースコードを刷新して開発されたクローンエンジンである1.50が後継バージョンとして発表されました。こうしたカードワースエンジンの新バージョンを巡る動きに伴い、コミュニティの動きも再び活発化することになり、現在に至っています。

GROUP ASK WEBSITE(カードワース公式)

http://www.ask.sakura.ne.jp

当記事は ランサーズ でライターさんに書いてもらいました。


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金子

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